2019/05/13 01:17

〇あかちゃんは「丸~く」

生後1か月の赤ちゃんを連れたママが来ました。
「乳首の付け根が切れて痛くておっぱいあげるのが辛い。今は搾乳をしてあげてます。」と。

赤ちゃんを見た瞬間に、その原因があかちゃんの反りの姿勢であることが分かりました。

ママが抱っこしてるけど、
・ママと赤ちゃんの目が合わない
・赤ちゃんが天井(上方)を向いてる
・背中が沿ってギャン泣き!
・赤ちゃん大暴れでママは赤ちゃんを落としそう
・赤ちゃん、首から背中にかけて緊張
・ママは腱鞘炎に
・ママは疲労困ぱい

赤ちゃんは、丸い姿勢が好きなことを説明し、
赤ちゃんを丸~く抱っこし、丸~く寝かせ、丸~く育てていこうね!とママと練習するが、
この赤ちゃん、1か月という月齢なのに反りと足の突っ張りが強すぎる!!
ママの肘もねじれているため、どうもうまく抱っこできない。
そこで、このママと、この子にはおひな巻きが必要と判断し、母の家にあるWガーゼで作った
おくるみを購入してもらい(家に代用できる物も無いとのことなので)、「おひな巻き」の練習をしました。

その時に活躍するのが、授乳クッションです!
授乳クッションに寝かせ、赤ちゃんの背中を丸い姿勢に保ちながらおくるみにくるんでいきます。

するとどうでしょう!!!さっきまで大暴れしていた赤ちゃんが、
秒殺で泣き止み、表情が柔らかくなり、首と背中周辺の緊張が解け、静かに抱っこされているのです(#^^#)
これにはママもびっくり!!
そのまま授乳クッションを使い母乳を飲ませましたが、乳首を引っ張ることなく
落ち着いておっぱいを飲むことができました。

ここでおわかりでしょう!!赤ちゃんの授乳姿勢と乳首のトラブルはつながっているんですね。

そして眠りについた赤ちゃんは、授乳クッションのベッドで ずーっと丸~くなってました。

このママ、とても器用で2度ほど練習し、動画におさめて帰り、家に帰ってすぐに実践できており
その日の夕方、「抱っこせずに夕飯の準備も、食事もできました!嬉しい~♡」と早速ラインがありました。

授乳クッションを使わなくても、上手に授乳できるママも沢山います。
でも、現代のママたちは、ママ自身の姿勢の悪さや子育て経験の少なさから、
上手に赤ちゃんを抱っこできない人もまた沢山いるんです。
そこを無理すると、いろんなひずみが出てきます。

私たち助産師は、一人一人その人に適したアドバイスができなければなりません。
そのために、知識、スキルの向上と、適切な判断力の目を養う必要があるんですね!
私自身も、先輩助産師やママたちから沢山の学びを頂いており、これからも日々精進していきたいと思います。

授乳クッションの上で「おひな巻き」の練習!ちゃんとママと目が合ってます(^^♪

授乳クッションの上に毛布を敷いたベッドです!赤ちゃんのサイズに調整することが大事です。